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2024.09.09 塾長ブログ

東北医科薬科大学総合型選抜 数学・理科・英語小論文対策

執筆者紹介:木村友哉

オンライン個別指導塾「医塾」代表。「生徒ファースト」の指導で、担当生徒のために年間で最大約1900年分の過去問を解き、個別指導講師として14年以上、多くの生徒を難関大・医学部へと合格させている。指導科目は生徒から要望があれば持ち前の勉強量を活かし、数学・英語・現代文・小論文・推薦対策など多岐にわたる。医塾では主に数学と小論文を担当。東京大学文3(英語・数学を担当)や、千葉大学医学部(数学を担当)名古屋大学(英語・現代文を担当)、慶應大(英語・数学・小論文を担当)など、難関国公立大学や国私立医学部に多くの生徒を合格させた実績を持つ。その他推薦対策(志望書の添削、面接対策)も行っており、筑波大学(生物資源学類)、慶應(看護、文、総合政策、環境情報)、上智大学(外国語学部英語学科)等、数々の生徒を合格させている。

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東北医科薬科大学総合型選抜 数学・理科・英語小論文対策

こんにちは、医塾の木村です。
あっという間に夏期講習が終わってしまいましたね。

いよいよ受験本番ですね。まだまだ逆転できますので、諦めずやるべきことを日々取り組んでいきましょう。

先日東北医科薬科大学総合型選抜の数学小論文の解説記事(https://ijyuku.com/post-1142/)及び解説動画(https://youtu.be/dlbUUjD0UX8)をアップしましたが、Youtubeのコメント(下記数学小論文大問1の動画)や生徒からの質問がありましたので、東北医科薬科大学総合型選抜の対策方法について現状の情報(サンプル問題)をもとに、二次試験の小論文対策についてまとめていきます。

本来は内部生にのみ伝える内容ですが、情報が少なくて困っている人が多い様子ですので、今回特別に一般公開することにしました。
何かの役に立てば幸いです。


東北医科薬科大学に限らずですが、どのように勉強を進めていけばよいか不安な人、特定の大学に特化した過去問対策を希望されている人はぜひお問い合わせください。

数学小論文

基本的には下記の解説記事・解説動画を参照ください。
解答が公開されましたが、現状HPに記載されている大問1の解答が間違っているため、そのまま動画を掲載しています。

解説記事(https://ijyuku.com/post-1142/)及び解説動画(https://youtu.be/dlbUUjD0UX8

問われている内容自体は「基本的だ」と言われたらその通りなのですが、東北医科薬科大学の一般入試はマークシート形式ですし、その他受験予定の大学が解答のみという受験生もいると思いますので、慣れていない人は練習が必要です。
数学的帰納法が苦手な場合は、愛知教育大学の過去問を使ってみるとよいかなと思います。毎年1問は数学的帰納法の証明問題が出ているので、練習になると思います。

理科小論文

物理

数学・英語・化学に比べると物理・生物はウェイトが低めですね。
物理は物理基礎の範囲から出題されていますが、薄く広く知識が問われています。
そのため、基本的な公式の理解がとても大切です。問題文を見て、パッと公式が頭に浮かぶ状態が理想ですね。
学んだ公式を引き出す(思い出す)練習をすると、アウトプットと反復・定着を効率的に行うことができるのでおススメです。(いわゆるアクティブリコールです)
テキストとしてはセミナーやリードαなど、学校で配布されている問題集の基本問題をきちんと解けるようにしておくことが大事ですね。重要問題集や、名問の森など難しい問題に手を出す必要はありません。

化学

化学については、少しウェイトが重いですね。出題範囲についても、化学基礎に限られず、化学の範囲を含んでいます。
今回のサンプル問題は、化学平衡のみとなっていて、出題方法としてはやや珍しいですね。(基本的に化学平衡が出題される場合は他の単元もセットで問われます)
一般入試に近いレベルが求められているので、セミナーやリードαなど学校で配布されている問題集に取り組むというよりは、過去問を解いていく方が良さそうです。(2024年度の大問2がベースになっている様子なので確認しておくとよいですね)

生物

数学・英語・化学に比べると物理・生物はウェイトが低めですね。
生物については、生物基礎の範囲からの出題になります。ホルモンなど基本的な問題で、医療系でよく問われるところですね。
基礎基本を正確に理解することが大切ですので、教科書や参考書を見ながら、ホルモンのフィードバックについて自分なりに図を書きながらまとめると良いと思います。
問題を解くというよりは、その概念について、自分で解説できるように準備するというイメージですね。
ちなみに、今回の問題の「橋本病」のところは、慌てずに、機能不全→ホルモンの分泌が抑制される、と落ち着いて言い換えられると良かったのかなと思います。

英語小論文

英語については一般入試と形式が大きく異なりますので、東北医科薬科大学の問題ではなく、他の国立大の入試問題などで練習をしていくとよいと思います。
愛媛大学医学部の総合問題は、意見陳述問題もあり、今回の形式に近いので解いてみると良いと思います。
群馬大学医学部の小論文は少し文章が長めですので、少し長めの文章に慣れる(本番を短く感じさせる)のに役立ちそうです。
弘前大学医学部の総合問題も、数学や化学の設問を除外すれば近いものはありますが、少し独特な問題もありますので、どうしてもやるものがなければ、、、という感じですね。

和訳問題が苦手であれば、和訳問題に特化したテキストを使うというのも一つです。
ただし、サンプル問題が一応医学系の文章なので、理系的な内容(医学・自然科学系のトピック)が載っているテキストの方が良いかと思います。
問5については日本とアメリカの制度について知っていないと解答が難しかったり、問2の解答の後半については、統計的優位性についての記述が問題文から消えている?ので推測して書かなければならなかったりするところは中々対策が難しいところですね。(引用元の文章には載っていましたが、私の見落としであればスミマセン)
試験本番ではもう少し誘導なり説明が丁寧な問題が出るかとは思います・・・が、これくらい常識的にわかるでしょ、ということかもしれません。
問6はまさしく「小論文」ですので、小論文の対策をしていくと良いと思います。文字数が短いので、本格的に文章を書く練習をするというよりは、典型的なトピックテーマについて一度自分なりに解答を書いてみる方法がよいと思います。似たようなテーマが出たときに書きやすくするということですね。
ただ、自分で書いた答案が正しいかどうかを自力で判断するのは難しいですので、誰かに見てもらった方がよいです。(学校の先生などでも構わないと思います)
もし添削してほしい人がいましたらご相談ください。

以上です。