NEWS 更新情報・お知らせ
医学部に合格する生徒の特徴
執筆者紹介:木村友哉
オンライン個別指導塾「医塾」代表。「生徒ファースト」の指導で、担当生徒のために年間で最大約1900年分の過去問を解き、個別指導講師として14年以上、多くの生徒を難関大・医学部へと合格させている。指導科目は生徒から要望があれば持ち前の勉強量を活かし、数学・英語・現代文・小論文・推薦対策など多岐にわたる。医塾では主に数学と小論文を担当。東京大学文3(英語・数学を担当)や、千葉大学医学部(数学を担当)名古屋大学(英語・現代文を担当)、慶應大(英語・数学・小論文を担当)など、難関国公立大学や国私立医学部に多くの生徒を合格させた実績を持つ。その他推薦対策(志望書の添削、面接対策)も行っており、筑波大学(生物資源学類)、慶應(看護、文、総合政策、環境情報)、上智大学(外国語学部英語学科)等、数々の生徒を合格させている。
高い学力を有している頭の良い人でしょうか?
確かに、人命を預かる仕事ですので、確かな知識は必要ですね。
しかし、医学部の入試は面接も行われ、学力試験だけでは決まりません。
また、仮に、現時点で医学部を目指せる成績ではなかったとしても、
受験本番のその日までに合格に必要な力を身につければ、
当たり前ですが合格する可能性はありますよね。
今まで医学部に合格していった生徒の共通点は、
「最初から勉強ができた」ではなく、
「ゴールへの具体的な目的意識」を持っていたことが挙げられます。
最下位クラスから現役で医学部合格
一例になりますが、今年医学部に合格した生徒の一人で、
高校2年生時点での数学の習熟度別クラスが
4クラス中一番下のクラスで、そのクラスの中でも平均点前後だった生徒がいます。
他に目立った得意科目もなく、お世辞にもこの時点では医学部は目指せない学力だったと思います。
その生徒は数学に対して苦手意識を強く持ってしまっており、
ずっと学年の下位25%にいました。
しかし、学校の授業に合わせて対策を行ったことで、
まずは学校の定期テストで点数が取れるようになり、
毎回の定期テストでクラスアップをして、
高校3年生に上がるまでに最上位クラスまで上がりました。
その時にはもう数学に苦手意識を感じていませんでした。
勉強すればできるようになると自信がついて、
頑張ればできるかもしれない、
と他の科目も頑張るようになり、
結果として現役で東邦大学医学部に合格しました。
(同級生からは驚かれたそうです)
点数が今まで伸びなかった理由
これまでも勉強をしていないわけではなかったのに
なぜ点数が伸びなかったのか、
その理由は単純でした。
目的意識を持たずに勉強しており、
「とりあえず勉強する」状態だったからです。
試験範囲を1から全部やろうとする
→勉強時間をかけたにも関わらず全体的に手薄になってしまう
→結果が出ない
→さらに勉強時間を増やして頑張ろうとする
→結果が出ない・・・と
悪循環に陥り、
最終的には「勉強してもどうせ取れない」とやる気をなくしていました。
志望大学についても、
特定の大学はなく、
「とりあえず医学部かな」というレベルのものでした。
そのため、漠然とした目標に向かって
何となく勉強してしまっている状態でした。
暫定でも志望校を決めることから
そのため、まずは志望校を決めました。
(その時点では)数学が得意ではない
→数学は比較的取り組みやすい問題が出題される大学の方が勝算がある
→東邦大学なら可能性があるかもしれない
と今の相性の合いそうな大学を目標に定めました。
暫定でも志望校を決めることによって、
今の自分のレベルから、
どの科目をどこまで伸ばせば合格できるのかが明確化されるので、
今までであれば
「頑張ったし、これくらいできればいいや」と
自分に甘くなっていた部分も、
「今の点数・偏差値ではこの大学に受からないからもう少し自分の苦手なこの単元の練習をしておこう」と
目標からの逆算ができるようになり、勉強の質・量が向上しました。
努力が成果に繋がる体験を
その上で、受験学年になるまでに、
数学の苦手意識を取り除き、
基本事項が身についている状態に持っていくため、
一時的に勉強のウェイトを数学に置いて取り組ませました。
目標は高校3年生に上がるまでに
最上位クラスに入ることです。
最初は「無理ですよ」と話していましたが、
数学は重点的に、
その他の科目は基本事項を確実に抑える(細かすぎる応用まで手を回さない)戦略で、
選択と集中により
結果を出しやすい状況を作りました。
その結果、点数アップ及びクラスアップをして、
「努力が結果につながるんだ」と
徐々に自信をつけていきました。
そして、目標通り高校3年生に上がるまでに
最上位クラスまで上り詰めることができました。
「勉強すればできるんだ」という自信は、
受験勉強を進める上で非常に大切です。
こうした精神的な強さが無いと、
模試で上手くいかなかったとき等に
「やってもダメだ・・・」と心が折れてしまい、
勉強が手につかなくなるなど、
効率的に勉強を継続できなくなってしまうこともあります。
医学部受験で苦労するタイプの生徒
勉強に限ったお話ではありませんが、
目的意識がないまま行動してしまうタイプは
医学部受験に苦労することが多いと感じています。
とりあえず予備校に行って満足してしまうタイプの生徒さんは要注意ですね。
*予備校に通うことが悪いということではなく、
「とりあえず予備校に行けばいいんでしょ?」と
通塾目的をはっきりさせないまま
勉強を始めてしまうところが良くないということです。
医学部受験に精通したプロ講師がフルサポートする「医塾」
医塾では、
弱点科目・弱点単元の補強はもちろんのこと、
受験合格までを医学部受験に精通したプロ講師がサポートします。
また、授業だけでなく、
上記のような目標の設定や勉強のアドバイスも行っておりますので、
ぜひ一度ご相談ください。